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『浦河渡辺牧場@urakawawatanabe』

https://x.com/urakawawatanabe

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会員さん方に支えられている馬たち

 

渡辺牧場には、多くの会員さん方に支えられることによって

天寿を全うするまで、生き続けることのできる馬たちが、沢山います。

現在も、それぞれの会で、会員さんを募集しています。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。   

 

【認定NPO法人 引退馬協会】   (フォスターホース)

 ウラカワミユキ (1981年生まれ・牝馬) →2017年6月2日に亡くなりました 

 ナイスネイチャ (1988年生まれ・セン馬) →2023年5月30日に亡くなりました

 セントミサイル (1990年生まれ・セン馬) →2018年6月21日に亡くなりました 

 マザートウショウ (1990年生まれ・牝馬)→2019年5月18日に亡くなりました

 エイシンルーデンス (1996年生まれ・牝馬)→2022年2月24日に亡くなりました

 ナイスゴールド (1998年生まれ・セン馬)

 モアザンベスト (2002年生まれ・牝馬)

 

【引退馬ネット】    (サポートホース)

 春風ヒューマ(1993年生まれ・セン馬)→2024年8月22日に亡くなりました

『春風ヒューマの会 ~トウショウヒューマ応援団』

 

 セイントネイチャー (1998年生まれ・セン馬)

 プリティプリン (2005年生まれ・牝馬)

 キタノダイマジン (1996年生まれ・セン馬)→2018年12月22日亡くなりました

 ケイウングリッター (2008年生まれ・牝馬)

 ヴィエントバイラー(2002年生まれ・牝馬)

 キゼンラック(1995年生まれ・セン馬)

『渡辺牧場里親会~まずはセイントネイチャーから~』  

ご参照下さい→里親会 馬たちの経緯 

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また、岡山県の吉備ひだまり牧場には、渡辺牧場生産馬「ふしぎちゃん」と、ゆかりの馬「ふっちゃん」がいます。

 ダンツシンガー (愛称…ふしぎちゃん) (2003年生まれ・牝馬) セントミサイルの末妹

 ストロングフローラ (愛称…ふっちゃん) (2003年生まれ・牝馬)

『吉備ひだまり牧場 応援団 おひさま会』

 

2024年9月 3日 (火)

バイラーとラックの近況 2024年8月

【ヴィエントバイラー】

前回の近況報告で書きましたフレグモーネの肢の腫れが治らないうちに

8月21日に同じ左後肢にフレグモーネを再発してしまいました。

↓ 8月28日

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今回は最初からセフチオフルという抗生物質が使われ

熱と痛みは順調に回復し、注射は6日ほどで終わりました。

しかし、やはり腫れがまだ引いておらず

今も朝放牧前と夕方の2回はオゾン水で水冷するようにしています。

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バイラーの水冷は、他の馬たちのいないタイミングにやった時

ジタバタジタバタしてとてもやりにくかったので

周りに馬たちの顔が見えるタイミングにやるようにしています。

そうすると、落ち着いて水冷させてくれます。

↓ 8月19日、先頭からバイラー、ゲッケイジュ、モアザンベスト

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腫れが残っていると再発しやすいので

何とか腫れが引くまで水冷を続けたいと思っています。

 

 

【キゼンラック】

事情があって、一時的に以前の広い放牧地が使えず

ビクトル(バイラーの息子)と一緒に

少し離れたところの、50m四方くらいの放牧地で過ごしていました。

9月1日からはまた広い所に放牧しています。

↓ 8月17日、掻きあっこ。顔が見えている方がラックです

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ラックは放牧地に向かう時はとてもゆっくり歩きますが

放牧地から帰って来る時は同じ馬と思えないほど急いで歩きます。

ビクトルは14歳でラックの半分以下の年齢ですが

ラックは29歳、暑さに特に弱く、早めに帰りたそうにしているので

早めに迎えに行くようにしていました。

 

↓ 8月28日、雨に濡れています

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初めのうちは、2頭を1人で連れて帰っていましたが

ラックはものすごく早歩きで、ビクトルはゆっくり歩くので

歩調が合わず

暑い時は私たちも汗まみれになりながら、この2頭を同時に連れて歩くのも大変なので

2人で行って

1人1頭ずつ連れて来るようになりました。

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ラックはいつも舌が垂れており

曳いて歩く時に私が軍手をしていないと手の甲に温かく湿った舌が触ることがあり

可愛いなあと思います。(*^-^*)

↓ 8月30日、掻きあっこ。左がラック、右がビクトルです

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プリンちゃんとグリちゃんの近況 2024年8月

【プリティプリン】

とても暑くなると放牧地の出入口前で待っていますが

少しくらいの暑さなら食欲の方が勝るようで、なかなか帰って来ません。

↓ 8月28日プリンちゃんとオーちゃん

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オーちゃんは馬房に帰りたくて出入口前で待っているのに、プリンちゃんは呼んでも帰って来ず、草を食べ続けています。

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人間が疲れていてプリンちゃんを迎えに行くのが大儀(たいぎ)な時は

オーちゃんを先に放牧地から出して少しずつ歩いて行き「先に帰っちゃうよ~」という「フリ」をします。

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すると慌ててプリンちゃんは駆け戻って来ます。

それまで思いっきりノンビリ草を食べていたのに大慌てで放牧地から出ます。

同じことを繰り返す日々です。(*^-^*)

 

【ケイウングリッター】

放牧中は今もヤマトとケイウンネイチャーと3頭で落ち着いて過ごしています。

ケイウンネイチャーが仲間入りしてから

あれだけ寂しがりやさんだったグリちゃんが少し淡白になったように思います。

↓ 8月28日 放牧地で雨に降られ、顔も馬体も濡れていますが、気持ちいいくらいの気温でした

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ヤマトとケイウンネイチャーはお互いの姿が見えないと大騒ぎしますが

グリちゃんはそうでもなく、放牧地に迎えに行っても

1頭だけいつまでも向こうの方で草を食んでいることが多いです。

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今夏から里親会の会員さんであるKさんが関西から移住して来られて

パートで午前中お仕事をして下さっています。

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暑くて厩舎で避暑をしている馬たち1頭1頭に

乾草の投草(とうそう‥投げ草のことで、切っていない草をそのまま目の前に置いてあげること)を配ることをお願いしたら

よく観察しておられて

グリちゃんだけ食べるのが物凄く早いことに気づいて驚いておられました。(゜o゜)

セイントネイチャーの近況 2024年8月

8月18日ころから空気が入れ変わった感じがあり

この辺りでは珍しいオニヤンマも1、2匹でしたが見かけ、赤とんぼは沢山飛び交うようになりました。

晴れると暑いのですが

8月は曇りや雨の涼しい日が度々あったため

8月の暑さは7月ほど、また、昨夏ほど厳しくはありませんでした。

そんな頃から、アブがぐっと減り、今は早くから出ていたサシバエが台頭してきました。

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↑  昨夏とても西日が強かったので、今夏は日よけをかけました

✰写真はクリックすると大きく見えます

 

【セイントネイチャー】

放牧仲間のヒカルとメテオシャワーと仲良く過ごしています。

メテは放牧地で寝たら自力で立ち上がれず大変なことになりますので、ちょくちょく監視していて

馬房に帰りたそうになるとすぐに迎えに行くようにしています。

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  ↑ 8月18日セイントネイチャー

そんな時に、セイントネイチャーも一緒にいて、セイントも馬房に入りたそうにするので

少し待っていてもらい、メテを馬房に入れてから

セイントも馬房に入れていました。

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↑ 先頭からメテ、セイント、ヒカル 8月28日(放牧後に雨にあたり馬体が濡れています)

セイントも入ると、ヒカルも「ボクも~!!」と駆けて来て、馬房に入ります。

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↑ 左からメテ、セイント

1頭に1台ずつ、目の前に扇風機を置きますが

セイントネイチャーは、扇風機がとても気持ち良くなるモノだとわかっていて

じーっと扇風機を見て、電源が入り動き出すのを待ちます。

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8月29日に右前を落鉄したので、また蹄鉄を履かせました。

蹄の先が、以前の釘の穴でボロボロで

今回、釘を打つところに困る状態でしたが、何とか打ちました。

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↑ 左からヒカル、メテ、セイント 8月28日

2024年8月25日 (日)

渡辺牧場里親会 サポートホース第6号 キゼンラック

 キゼンラックのプロフィール 

  生 年 月 日 1995年4月18日
   性  別 せん馬
   毛  色 鹿毛
  通 算 成 績 23戦2勝 [2-0-0-21]
    父 トロメオ
    母 キシュウラック (母の父 リヴリア)

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● キゼンラックの経歴 (2022年に当時のホームページに書いたものです。一部修正)

キゼンラックは1995年4月18日に

渡辺牧場の広い放牧地の真ん中で母馬が産気づき

仔馬の前肢と頭が、母馬の腸を突き破り 肛門から出かかるという難産の末、生まれました。

幸い母子ともに命に別状は無く安堵したのを今も覚えています。



キゼンラックは4歳10月までに中央競馬で23戦2勝(平地1勝、障害1勝)し
ました。

「引退後は、生産者で引き取らせてほしい」 とお願いしてあったため

1999年10月に引退が決まった時に連絡をいただけました。

ラックの場合、脚を痛めたわけではなかったので、乗馬として生きる道を探しました。

 

急いで馬運車を手配し、乗馬クラブへと直行させました。

生産馬を乗馬クラブに送り出す時はいつも

「いつか不要の時は馬運車を用意しますので引き取らせて下さい」とお願いしていました。

ラックは、その約4ヶ月後「乗馬としては動きが重すぎる」という理由から不要となり故郷に帰って来ました。



別の引き受け先がなければ…

故郷で2年ほど美味しいものを沢山食べさせ自由に過ごさせた後

恐怖と苦痛を感じさせない配慮をした上で 麻酔薬を使って安楽死をするつもりでした。

私のところでは、他の生産馬や引退繁殖牝馬もそのようにして来ました。

全ての馬を寿命30歳くらいまで生かすのは 不可能でした。


そして、ラックの行く先について、悩みを打ち明けていた馬の保護団体「いななき会」の方が紹介して下さったのが

福島県の中山先生でした。

後に中山先生のクラブは馬たちも連れて群馬県に引っ越し「乗馬クラブアリサ」とクラブ名を変えられました。


中山先生は、ラックのそれまでのいきさつを知った上で、ラックを快く引き受けて下さり

ラックを福島県の中山先生の元へ送り出しました。

 

中山先生はいつも、ラックのことを 「いい子だ、いい子だ、いい乗馬だよぉ」と褒めて下さり

18年もの長い間、ご夫婦でとても可愛がって下さいました。


ラックが23歳の6月、先々を考えられ

「長距離輸送に耐えられるうちに故郷に返したい」とご連絡を下さり

ラックは再び帰郷することになりました。

この時点で、将来、行き詰った時は、恐怖と苦痛を味わわせない配慮をした上で安楽死をする

という可能性も否めませんでした。


それから4年近くが経ち、その間には、渡辺牧場の経営危機、労働力の不足などから、先行きが暗闇にしか見えず

もうラックも安楽死をしようか・・・ と考えた時もありました。


しかし、お陰様で多くの方々にご支援をいただき、渡辺牧場里親会の会費収入が増えたことから

会のサポートホースとしてラックを仲間に入れることができる 運びとなりました。

心から御礼申し上げますとともに、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

渡辺牧場里親会 サポートホース第5号 ヴィエントバイラー

 ヴィエントバイラーのプロフィール

  生 年 月 日 2002年6月16日
    性  別 牝馬
    毛  色 芦毛
  通 算 成 績 77戦16勝 [16-12-7-42]
    父 メジロマックイーン
    母 エンジェルコール  (母の父) パークリージェント

 

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 ヴィエントバイラーの経歴 (2019年に当時のホームページに書いたものです)

ヴィエントバイラーは、平成14年に渡辺牧場で生まれました。

母エンジェルコールも渡辺牧場で生まれ、祖母ハゴロモイチバンも渡辺牧場にとって大切な思い出深い馬でした。

競走馬時代に左目の角膜に潰瘍ができ、その後も水色っぽく痕が残っていますが、見えてはいるようです。


「セイントネイチャーのこと④」 この記事に登場するエンジェルの子が、ヴィエントバイラーです。

一時は、もう故郷には帰れなくなるかもしれないと思った馬でした。

ヴィエントバイラーは、競走馬時代に馬主さんがAさん(上の記事に登場)からB氏に変わり、その後はどんどん勝ち鞍を上げました。

2008年秋に競走馬を引退し、渡辺牧場で引き取ることができました。

当時、渡辺牧場はまだ生産をしており、ヴィエントバイラーは2010年春に初仔を産みました。

その年を最後に、渡辺牧場は生産を止めることになりました。

それから2年ほど引退馬として故郷で暮らしていたところ、昔からお世話になっていた他の馬主さんの仲介で依頼があり

競走馬時代の馬主であるB氏に繁殖牝馬として無料でお貸しすることになりました。


繁殖牝馬を引退させたら必ず戻していただく約束で、ヴィエントバイラーは隣町に移動しました。

2017年1月に帰郷してからしばらくの間、別のオーナーさんがついて下さいましたが

事情があってやむを得ず手放されました。

2018年12月22日に里親会のキタノダイマジンが事故で亡くなり

特定のオーナーさんがいなかったヴィエントバイラーはダイマジンに代わり、里親会の一員となりました。

 

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